生産関数

ミクロ基礎04 / ノート

基礎ノート:投入から産出へ、限界生産物と平均生産物、短期に限界収穫が逓減する理由、等量曲線の傾きが表すもの。

基礎ノート——分析の構成要素を鈍らせないために。

企業側で効用関数に対応するのが生産関数、すなわち所与の投入から得られる最大産出である。

Q = f(L, K)

L は労働、K は資本。「最大」が重要で、生産関数は効率性のフロンティアであり、同じ投入からそれ以上は得られない。

二つの派生量がある。

  • 限界生産物:投入を一単位増やしたときの追加産出。MP_L = ∂Q/∂LMP_K = ∂Q/∂K
  • 平均生産物:一単位当たり産出。AP_L = Q/L

両者は単純な規則で結ばれる。MP_LAP_L より高い間は AP_L が上がり、下回ると下がるため、MP_L 曲線は AP_L最大点で交わる。

限界収穫逓減。 他の投入を固定して一投入を増やし続けると、やがて限界生産物が低下する(∂MP_L/∂L < 0)。固定要素による短期の現象であり、同じ固定資本をより多くの労働者が使うためである。すべての投入を同時に変える規模に関する収穫とは異なる。(分業によって、MP は低下前に上昇することも多い。)

生産者における無差別曲線に相当するのが等量曲線で、同じ産出を生む投入組合せを表し、通常は右下がりで原点に凸である。等量曲線に沿って Q を全微分すると(dQ = MP_L·dL + MP_K·dK = 0)、傾きである限界技術代替率が得られる。

MRTS_LK = |dK/dL| = MP_L / MP_K

産出を一定に保ちながら労働を一単位増やすと、どれだけ資本を減らせるかを表す。凸な等量曲線は MRTS 逓減を意味し、すでに労働を多く使うほど、追加労働が代替できる資本は少ない。

最後に時間軸がある。短期は少なくとも一投入が固定(通常 K = K̄)され、企業は L だけを動かす。長期はすべてが可変で、等量曲線上を動いて費用最小の投入組合せ、すなわち MRTS = w/r(投入価格比)の点を選ぶ。

よくある誤りは、限界収穫逓減(一投入のみ変化)と規模に関する収穫逓減(全投入が同時変化)を混同すること、MP が最初から低下すると決めつけること、技術側の MRTS と嗜好側の MRS を混同することである。