解説ショートの作り方の記録。各映像はウェブのキャンバス上の時間の関数で、ヘッドレスブラウザで1コマずつ撮り、ffmpegで書き出す。音楽はnumpyで正弦波とフィルターをかけたノイズから合成し、字幕の時刻表に段落と打点を合わせる。アニメーションはClaude Codeが書き、各回はアニメーション・3人のレビュー・修正・検証の4段階を経る。中国語の縦型シリーズは最初「ミニチュア模型」を使ったが、引きが弱かったため新たに3種類の試作を作り、「夜光モデル」を選んだ。2組の画風試作を添える。
映像のつくり
各映像はウェブページ上のキャンバスで、どのコマも時刻だけで決まり、コマとコマの間に状態を持たない。レンダリングではヘッドレスブラウザで並列にコマを撮り、ffmpegで一度に書き出す。キーフレームは音楽の段落の変わり目に置き、暗い画面でちらつきが出にくいようにしている。
字幕とテンポは同じ時刻表で管理する。音楽は112.5 BPMで1拍は16コマ。字幕は最低 4 + 文字数/2.6 拍(数字があれば半拍追加)表示し、一つの字幕の間に画面で現れたり変わったりするものは一つだけ、字幕で言っていない語は画面に出さない。
音楽
サンプルは使わず、numpyで正弦波とフィルターをかけたノイズからピアノ、撥弦、パッド、ドラムを合成する。シリーズごとに1曲ずつ書いており、地域経済学の縦型シリーズは列車のようなグルーヴ、日本語の授業版はフェルトピアノ、政策シリーズは電子的なパルスである。段落と打点は各回の時刻表から直接読み取るので、タイトルが落ちる拍はちょうどドラムの一打になる。
各回の作り方と確認
アニメーション、ビルドスクリプト、確認ツールはClaude Codeが書いている。1回分は、全編を描く、3人のレビュー(監督兼テンポ確認、初めて見る視聴者、制作者の好みを想定したレビュアー)、必要な修正、検証の4段階を経る。検証では、すべてのコマがエラーなく描けるか、字幕が台本と一字一句同じか、数字がすべて台本の数値表から来ているか、要素がスマートフォンの安全域に収まるか、動きが上限より速くないかを確認する。
画風の試作
最初の地域経済学の総集編では、まず8種類の描き方を試した。
その後、地域経済学の中国語縦型シリーズは「ミニチュア模型」の画風を使った。斜めから見た立体の小さな模型、その上に浮かぶ情報パネル、段落ごとに替わる模型の盤である。制作者はそれでは面白さと引きが足りないと感じ、最初に作った砂浜のアイスクリーム屋台のゲーム理論ショートを挙げた。全編が一続きの小さな世界で、屋台が動くと境界線と得点表が一緒に変わる映像である。そこで第1回の同じ部分(同じ字幕と音楽)で3種類の試作を作り、元の模型版と並べた。
3人のレビュアーのうち2人が夜光モデルを選んだ。ゲーム理論ショートのやり方を受け継ぎ、光る鉄道が全編を通り、タクシーメーターのような表示が画面に合わせてその場で動く。最終案は夜光モデルを土台に、ボードゲームから重さのある赤いチップと画面に留める得点表を、手描きから2本の柱による前後比較を借りた。この規則で作り直した5本が、研究セクションにある地域経済学シリーズの縦型映像である。
フィードバックから残した規則
- 1回に一つの論点と一つの意外性。視聴者がすでに知っていることは扱わない。
- 字幕は話し言葉で、細切れの機械的な言い回しにしない。集団を「彼/彼女」で指さない。
- 画面に出すものは一度に一つ、テンポは速すぎるより遅めに。
- ナレーターのアバターやマスコットは置かない。
- 数字は台本の数値表からのみ取り、注意点と出典は固定コメントや本文に置く。