七つの大罪を八つにし、それぞれに対立する美徳を組み合わせると、ちょうど16マスになり、MBTIの16タイプに割り当てられる。罪の側と美徳の側は正反対の二つのタイプで、INTJの傲慢を裏返すとESFPの謙遜になる。
状況:総集編1本(16:9、01:30)とショート16本(9:16、各約01:03)。2026-10-22〜23に完成。
映像は中国語版で、映像・キャラクター・音楽はすべてコードで生成している。制作過程は『一枚のキャラクターカードから16本のショートへ』を参照。
総集編
90秒、ビートに合わせたモンタージュ。冒頭、円盤の中央で目が開き、「七宗罪」(七つの大罪)の文字が落ちてきて、「七」が割れて「八」になる。続く八組の対決では、罪のカードが叩きつけられては美徳へ裏返る。最後に16枚のカードがルーレットを組み、「作者のマス」で止まる。INTJの傲慢だ。
割り当て方
| 罪 | タイプ | 台詞 | 美徳 | タイプ | 台詞 |
|---|---|---|---|---|---|
| 怠惰 | INTP | わかった時点で、やったも同然。 | 勤勉 | ESFJ | 全部手配したから、来るだけでいいよ。 |
| 暴食 | ESTP | せっかく来たんだし、もう一杯。 | 節制 | INFJ | 腹七分目が、ちょうどいい。 |
| 色欲 | ENFP | ときめくたびに、全部本気。 | 貞潔 | ISTJ | 約束したことは、ずっと約束。 |
| 強欲 | ENTP | 選ぶのは子どもだけ。全部もらう。 | 寛大 | ISFJ | あなたの分、取っておいたよ。 |
| 嫉妬 | INFP | 嫉妬じゃない。私も見てほしいだけ。 | 親切 | ESTJ | 厳しく言うのは、遠回りしてほしくないから。 |
| 憤怒 | ENTJ | 怒ってない。問題を解決してるだけ。 | 忍耐 | ISFP | ゆっくりでいいよ。待てるから。 |
| 虚栄 | ENFJ | これ投稿したら、いいねもらえるよね? | 誠実 | ISTP | 褒めなくていい。ちゃんと使えればそれで。 |
| 傲慢 | INTJ | 理論的には、こうするのが正しい。 | 謙遜 | ESFP | 主役?みんなでやるから楽しいんだよ。 |
罪の台詞は、そのタイプ自身がもっともだと思っている言葉として書き、単なる欠点としては書いていない。INTJの一言は私の口癖だ。
レーダーチャート
各タイプに16軸のレーダーチャートを付けた。八つの罪を円の上半分に並べ、それぞれの美徳を対応する罪の真向かいに置く。数値はMBTIの四組の文字から推算した。この四組はそれぞれビッグファイブの外向性、開放性、協調性、誠実性と相関がある(McCrae & Costa 1989)。各罪には記述に基づいて四項目の配合を与え、美徳はその逆をとる。そのため正反対の二つのタイプの図形はちょうど点対称になり、カードが裏返るときにレーダーが半回転すると、一つのタイプからもう一つのタイプに変わる。
各カードには灯りが二つともる。主灯はそのカード自身の項目、副灯はそのタイプのもう一つの面だ。罪のカードではそのタイプの最も強い美徳が、美徳のカードでは最も尖った罪が光る。たとえばINTJで最も尖っているのは傲慢、最も強いのは節制だ。ISTJの美徳は貞潔だが、最も尖った罪は傲慢である。
これは図示であって測定ではない。作中のレーダーチャートには常に「示意」(図示)と表示している。
16本のショート
公開順に、一つの罪とその美徳を続けて出す。罪の回は48秒で美徳へ裏返り、それは一瞬の光として現れる。美徳の回で反対側の罪へ返るときは、影が落ちる。どの回にも専用の音楽があり、同じ旋律のまま楽器と性格を変えている。
01 怠惰 · INTP
怠惰はもともと「怠け」のことではなかった。4世紀の砂漠の修道士たちが最も恐れた「真昼の悪魔」である。
02 勤勉 · ESFJ
勤勉を表すラテン語は、「愛する」と同じ動詞から来ている。
03 暴食 · ESTP
好き嫌いも暴食に入る。グレゴリウス1世が挙げた五種類の暴食を、後の人が一句の覚え歌にまとめた。
04 節制 · INFJ
タロットの「節制」に描かれているのは、ワインを水で割る姿だ。
05 色欲 · ENFP
英語の luxury は14世紀には色欲を意味し、17世紀になってようやく「贅沢」になった。
06 貞潔 · ISTJ
結婚している人も貞潔でありうる。藁のために守る信も、金のために守る信も、同じく信である。
07 強欲 · ENTP
罪の順位は経済とともに動く。商業が興った数百年のあいだに、強欲が傲慢に追いついたと考える歴史家がいる。
08 寛大 · ISFJ
寛大の語源は「自由」。アリストテレスは、取らないことは与えることより易しいと言った。
09 嫉妬 · INFP
嫉妬は、文字どおりには「じっと見る」という意味だ。
10 親切 · ESTJ
人道主義の言葉として最も有名な一句は、ローマ喜劇に出てくるおせっかいな隣人の台詞である。
11 憤怒 · ENTJ
怒るべきときに怒らないのも、罪の一つだ。
12 忍耐 · ISFP
「忍耐」と「病人」は同じ言葉。『プシュコマキア(魂の戦い)』では、憤怒は自分の投げ槍の上に倒れる。
13 虚栄 · ENFJ
勝った者だけを狙う罪がある。
14 誠実 · ISTP
「誠実」をめぐる最も有名な話は、作り話だ。
15 傲慢 · INTJ
「七つの大罪の筆頭」は文字どおりの意味だ。このマスは私のもの。
16 謙遜 · ESFP
謙遜は「土」から来ている。『プシュコマキア』では、傲慢は馬で突撃し、味方が掘った穴に落ちる。
出典
八つの出どころ:本シリーズの八つの罪は、アクィナス『悪について』第8〜15問に対応する。七つの大罪に、のちに傲慢へ統合された「虚栄」を加えたものだ。源は4世紀のエウァグリオスの八つの悪しき思い(この版には「悲しみ」があり、「嫉妬」はない)。6世紀末にグレゴリウス1世が傲慢を七つの上に置き、嫉妬を加えた。虚栄が傲慢に統合されるのは、12世紀以降に広まった一覧からである。
対立する美徳:「七つの美徳が七つの大罪に対応する」という話は、5世紀のプルデンティウスの叙事詩『プシュコマキア』に由来するとよく言われるが、実際には一部しか対応しない。詩の中の七つの対決のうち、謙遜・忍耐・貞潔は対応し、節制・寛大はかろうじて対応し、親切と勤勉はまったく出てこない。今日の整った一覧は、19世紀のカトリック要理問答(たとえば1891年『ボルティモア要理問答』第317問)に近い。「虚栄 ↔ 誠実」は本シリーズの選択である。
各回:
- 怠惰:エウァグリオス『プラクティコス』第12章。acedia < ギリシア語 akēdia(a- + kēdos「気にかけること」)。
- 勤勉:diligentia < diligere。『マタイによる福音書』22:39。アクィナス『神学大全』II-II 54.1 ad 1。
- 暴食:グレゴリウス1世『ヨブ記注解(モラリア)』30.18.60。覚え歌 praepropere, laute, nimis, ardenter, studiose はアクィナス『神学大全』II-II 148.4 に見える。
- 節制:Lewis & Short、tempero の項。タロット第14番「節制」。
- 色欲:Lewis & Short、luxuria の項。英語の luxury は1340年の『良心の呵責』(Ayenbite of Inwyt)に見える。
- 貞潔:アクィナス『神学大全』II-II 151、152。アウグスティヌス『結婚の善について』4.4。
- 強欲:Lester K. Little, “Pride Goes before Avarice”, American Historical Review 76 (1971)。この見解には異論がある。
- 寛大:セネカ『書簡』88.2。アリストテレス『ニコマコス倫理学』1120a–b。
- 嫉妬:キケロ『トゥスクルム荘対談集』3.9.20。ダンテ『煉獄篇』第13歌70–72行。
- 親切:テレンティウス『自虐者』(前163年)75–77行。
- 憤怒:アクィナス『神学大全』II-II 158.1、158.8。
- 忍耐:プルデンティウス『プシュコマキア』109–177行。
- 虚栄:エウァグリオス『プラクティコス』第13、30、31章。
- 誠実:OEDは sine cera 説をまったくありえないとしている。ホラティウス『書簡詩』1.2.54。
- 傲慢:グレゴリウス1世『ヨブ記注解(モラリア)』31.45.87。
- 謙遜:humilitas < humilis < humus。プルデンティウス『プシュコマキア』178–309行。